妊娠,夫婦関係改善

あなたは本当にひとりぼっちなの?

ところが、私のもとに送られてくる手紙やメールには、「赤ちゃんができない私の苦しみを、誰にも話せない、わかってもらえない」という内容のものが実に多いのです。

 

「私たちの」ではなく、「私の」苦しみと書かれています。

 

最初はふたりで望んだ子どものはずなのに、いったい、いつの間に自分だけの赤ちゃん.自分だけの悩みになってしまったのでしょうか。

 

 

 

※■早く子どもを作らなくては。

 

そればかり考えて、不妊治療に無関心な夫に腹を立てて、責めることばかりでした。

 

子どものいる友人と距離を持つようになり、妊婦さんとすれ違うだけでイライラするようになっていました。

 

自分だけが不幸のどん底にいるような気がして、誰も私の気持ちなんてわかってくれないんだとあきらめていました。

 

 

 

※まるで、ひとりで不妊治療という森の中をさまよっているような、このメールは実に典型的です。

 

妊娠を望んですぐに赤ちゃんができるなら、何も問題はありません。

 

メールの送信者が、このようなメッセージを書くようになるまでには、それなりの時間と苦い体験があったことは、十分に推察できます。

 

しかし、私の目から見れば、あまりにも深刻に思いつめている奥さんに、ご主人が耐えきれなくなっているようにも思えます。

 

妊娠は夫婦ふたりの力で成り立つものですから、夫婦の間の溝が深いほど、それだけ妊娠へのハードルは高いといえるでしょう。

 

ですからこういう場合、私は不妊治療以前に、まず夫婦の関係改善を優先するようアドバイスしています。

 

夫婦の気持ちがひとつになるまでは、不妊治療を休んでみましょうとアドバイスすることもあります。

 

「今はまだ、子どもがいないという満たされない思いはあるにしても、あなたには愛し合い、共に生きたいと願ったパートナーがいるのではありませんか?」私はこれまでにこの問いかけを何度してきたことでしょう。

 

このもっとも基本的で、もっとも大切な事実に気づいてもらうこと--それが何よりも重要です。

 

今、その人が、あなたの目の前にいること自体をとてもハッピーなのだと思うこと。

 

そんな気持ちが、「妊娠体質」を高めていくのだと思います。